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ジャーナリスト - コンサルティング - メディアプロデューサー - ライター - フリーランス https://www.funtrap.net/

執筆者の写真funtrap

第二の「ビリーズ・ブート・キャンプ」と目されるラテン系フィットネスダンスプログラム「ZUMBA」

<記事要約>

ZUMBA(ズンバ)(http://www.zumba.com) は、90年代にコロンビアで、アルベルト・ペレズ(通称“ベト”)により開発され、99年に米国に紹介されたフィットネス・プログラム。プログラムは、パーティーやディスコ・クラブにいるような感覚で楽しめるフィットネス、を目的に構築された。ラテンのリズムや音楽に合わせて、エアロビクスや筋力トレーニングを織り交ぜた動きは、「ワークアウトをしている感覚なしにワークアウトできる」ことが特徴。「1時間で約500から1000カロリーを消費でき、さらにパーティーやクラブで実際に使えるダンスステップを覚えることもできる」と、ZUMBAのインストラクターの指導をするヴァネッサ・ルペルシオは語る。7月30日 アリゾナ・リパブリック紙http://www.azcentral.com/arizonarepublic/arizonaliving/articles/0730fitness0730zumba.html

<記事解説>ZUMBAが開発されてから、すでに8年の月日が流れようとしている。しかし同プログラムが世界で急に注目され始めたのは、ここ1、2年の話し。ここロサンゼルスでも、続々とZUMBAのクラスを開設するフィットネス・ジムが増え、大手チェーンの「24hour Fitness」も今年に入ってから、いくつかのメジャーブランチで、人が集る夜の8時や9時の時間帯に、グループ・エクササイズに取り入れはじめた。

7月上旬にサンディゴで開かれた、パーソナルトレーナーや、フィットネスインストラクターのためのコンベンション、「IDEA World Fitness」では、巨大ブースを設けたZUMBAは、 開発者であるベト自らが中心となってダンスステップを踏みながら、最新の動きを紹介。インストラクターを増員するための活動を行なっていた。

ロサンゼルスでZUMBAのインストラクターとして、SPECTRUMなどのフィットネス・ジムで活躍するウィルソン・ウィリアムは「ZUMBAが一気に人気を集めたのは、インフォマーシャルの影響が強いと思う」と話していた。2002年にインフォマーシャルを開始したZUMBAは、米国で主にヒスパニック系から広まり、その後一気に世界中へDVDの物流がはじまる。日本では「メタボリック症候群」が話題になって以来、すっかりフィットネスがブームに。

そして「ビリーズ・ブート・キャンプ(Billy's Boot Camp)」(http://www.billyboot.com) がインフォマーシャルの影響で、空前の大ヒットとなった。<1週間で割れた腹筋を作れる>、と話題の同ビデオエクササイズは、まさにインフォマーシャルの鏡のようなプログラムである。そして、このZUMBAこそ、日本で第二の「ビリーズ・ブート・キャンプ」になるのではないか? というのも、日本ではベリーダンスやサルサに人気があるし、何よりもラテンミュージックに合わせて体を動かすと、なんとも楽しい気分になるのだ。そして、同じステップを週末「サルサバー」で披露、なんてこともできてしまう。ZUMBAのようなフィットネス・プログラムは、ワークショップなどを通じてインストラクターを教育し、インストラクターから、年会費、あるいは教材費としてキックバックをもらうことで、プログラムとして成立していく。インストラクターのニーズに合ったワークアウトの開発から、定期的なCDなりDVDのリリース、ワークショップ開催など、やらなくてはいけないことが山ほどある。

例えば先発の「Turbo Jam」(http://www.turbojam.com) などは、今ひとつぱっとしないインフォマーシャル発のプログラムである。カリスマインストラクター、シャリーン・ジョンソンが、地元のジムクラスではじめた同プログラムは、一大ブームを引き起こす前に収束。今ではひっそりとテレビやウェブサイトでDVDが販売されているだけ。

一方フィットネス・プログラムとして、大成功しているのが「Jazzercise(ジャザサイズ)

35年前に開発されて以来、 四半世紀以上にわたり、1,300万人にダンスエクササイズを提供。世界29カ国で毎週約20,000本のクラスが開催され、現在45万人以上の愛好家がいるといわれている。またインストラクターをフランチャイジーとして育て、定期的なプログラム内容の配信に限らず、イベントキャンペーンの企画支援や、安全面などについての教育などを行なっている。

ZUMBAはすでに30カ国、250万のDVD販売。プログラムとしても成熟期に入り、昨年教育部門を設立した。 AFAA (Aerobic & Fitness Association of American)をはじめとした、米国の様々なフィット協会とも協力をし、質の高いインストラクターを養成すると同時に、プログラムの普及に努めている。一時期のブームに終わらせない気合いを感じる。筆者も実際にZUMBAの魅力に取り付かれた者の一人だが、何よりも音楽に合わせてひたすら体を動かすことが楽しい。ラテンのリズムのノリに合わせ汗をたっぷりかくのが最高なのだ。1時間ですっかり「ハイテンション」になれる。ぜひとも多くの人に一度体験してみてもらいたい。

メディアサボール 2007年8月11日記事より


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