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執筆者の写真funtrap

欧米セレブも取り入れる『パートタイムビーガン』のススメ


photo:トーフ&バナナヨーグルト by sunny mama(*1)

欧米ではここ数年、ベジタリンやビーガン(Vegan=純粋菜食主義者)が急増している。イギリスのVegan Societyは、2011年から毎年11月を「世界ビーガン月間(World Vegan Month)」と制定し、11月1日を世界ビーガンデーと定めて全世界に啓蒙活動を開始。今では世界各地でイベントが開かれるようになった。その効果が功をなしたか、同組織の調べによれば、2012年から2013年にかけて、40%以上もビーガンレシピを導入している人の数が増えたという。

そんな中注目されているのが、1週間や1ヶ月、期間限定など制限を設けてビーガンになる「パートタイムビーガン」だ。有名どころでは、あのシンガーのビヨンセとラッパーのJay-Zが、2013年に22日間限定でビーガン体験をして、「肉体的にも精神的にもクレンジングされた」と公言。後にビヨンセはこの経験を踏まえて今年、トレーナーのマルコ・ボーゲスと「22日間ビーガンミールサービス」をビジネスとして始めたほど。実際、彼女は30キロのダイエットに成功している。

また映画監督のジェームズ・キャメロンや、元米国大統領のビル・クリントン、マイクロソフトのビル・ゲイツなど、エグゼクティブたちも軒並みビーガンライフスタイルを取り入れている。Vegitarian Resource Groupの調べによれば、米国では人口の36%が1週間のうちに1度は最低でもベジタリアンミールを食していると言われている

ヘルシーな食生活を推進することに力を入れている、イギリス人シェフのジェイミー・オリバー氏は、自ら「パートタイム・ビーガン」となり、様々なベジタリアン/ビーガンメニューを推進しはじめた。もっとも懸念される肉や魚からしか摂りにくいと思われている「プロテイン、鉄、カルシウム、亜鉛」などだが、「プロテインはさまざまな豆類から、カルシウムはケールやほうれん草などの緑黄色野菜、そしてオメガ脂肪酸はフラックスや菜種などのオイルから摂ることができるので問題ない」と話すのは、ジェイミー・オリバーのスタッフで栄養士のローラー・パー氏。

今やネットを垣間見れば、簡単で美味しそうなビーガンレシピが山のように紹介されているので、腹持ちのいいメニューから甘いデザートレシピまで、簡単に手に入る。Salon.comのライター、メアリー・ウィリアムス氏は、ヨーグルトの代わりに絹豆腐とバナナを混ぜて食べつつも、大好きなローストチキンは今も食べ続けているそう。

すべての食生活を菜食主義に変えるのはかなり難しい。仕事やプライベートの付き合いもあるだろう。しかし、1日1食を完全ビーガンに変えたり、1週間に数日だけベジタリアンになるというのは、やってみる価値があるかもしれない。フードライターのマーク・ビットマン氏の「Vegan Before 6:00」方式を取り入れば、昼間はベジタリアンとして食事をし、夕食は好きなように肉や魚を摂るという方式でも、十分菜食主義がもたらす効果が得られるようだ。

<PUNTA用記事 2015年8月掲載>http://punta.jp/archives/39666


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