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執筆者の写真funtrap

アレンジレシピも一挙公開!アメリカン・ポークの魅力をお教えします。


煮ても焼いても柔らかく、豊かな味わいが特長のアメリカン・ポーク。今回、とっておきのレシピをはじめ、アメリカン・ポークの生産に携わる女性たちへのスペシャルインタビューを通して、アメリカン・ポークの魅力に迫ります。

Text : Yukie Liao Teramachi Photos : Junpei Kato(Interview)

Interview

誇らしく情熱的な、アメリカン・ポークの生産に携わる女性たちにスペシャルインタビュー。

米国ネブラスカ州。米国大陸のほぼ中央に位置する自然豊かなこの地域で、農畜産業に従事している2人の女性たちがいます。アン・メイスさんとテリー・アン・ジマーマンさんは、ネブラスカ大豆協会のメンバーとして、畜産の世界でリーダーシップを発揮し、今一際輝いています。ジューシーで、栄養価も高いと評判のアメリカン・ポークは、飼料となる安全で高品質な大豆から牛や豚を育てることに人生を捧げている彼女たちのような生産者たちの手によって育てられているのです。そんな二人に、今情熱を捧げる仕事や、ネブラスカにおける農畜産業と共に生きる生活についての話しを聞きました。

アン・メイス「プライドを持って、最高の農作物を送りだすことこそ生きがい」

「朝一番、家畜の世話をするのが私の仕事。家を出て、広い牧草地へと下り、動物たちに餌をあげる時が私の一番好きな時間です」と語るのは、120頭の家畜と、500エーカーの大豆畑、1000エーカーのトウモロコシ畑、180エーカーのアルファルファ畑を生産するメイス家のアンメイスさん。その畑の総面積は東京ドームが約145個が丸々入るほどの広さだ。この土地で畜産業に従事して3代目になるメイス家は、この広い農場での生産から出荷まで、ご主人とご主人の弟さん、そして3人の子どもたちを含めてたった6人で運営しているという。「私自身、豚や大豆、トウモロコシを育てる農家の家族の一員として育ちました」というアンさん。「以前私は10年間教師をしていました。しかし徐々に農家の運営が拡大し、とても人手が足りず、子育てを機に農業にフルタイムで関わることにしたんです」。 実際、収穫シーズンには自らトラクターを運転し、大豆の朝露が乾く午前10時ごろから午後9時まで、休みなしに働き続けるという彼女。天候次第では、一晩中収穫作業にあたることもあるというタフな仕事である。約4~6週間の繁忙期は、食事も家事も後回しにして収穫作業に没頭するそうだ。だが、その忙しい収穫期も彼女にとっては、一年で一番好きな時期だという。「手塩にかけてきた大豆を収穫している間のなんとも言えない喜びは、とても言葉では表現できない!」と笑顔で語ってくれた。

忙しい時期の後の一番の仕事は、マーケティングと数字管理。「大量に収穫した大豆を、どのタイミングで市場に流すかで収入が変わってくるので、市場の動きを見ながら出荷のタイミングを夫に進言することは大切な仕事」と続ける。農家といってもただ穀物や家畜を育てるだけが仕事ではないことがわかる一面だ。そんなアンさんは、今年ネブラスカ大豆協会の理事に選出された。新たな穀物の市場を開拓したり、マーケットの数字面での管理を通じて、男性とは異なった視点で業界に貢献してきたことが評価された結果だという。9人の理事の内、女性はアンさんたった一人。推薦されてこの職に就いた彼女だが「農畜産業は男社会ですから、ある意味この仕事を引き受けたことは、とてもチャレンジング」と話す。

ネブラスカ大豆協会では、現在農家の次世代を育てるために「教育プログラム」の運営を牽引している。後継者問題にあえぐネブラスカの農家のために、農業についての知識を若い世代に伝えるための講演などが主な活動だ。「私たちは、常に新しい農機具などについて学び、いつも最高のものを作る努力をしています。こうしたことは、農家としての私たちのライフスタイルそのものなのです。長男も長女も大学で農業に関する勉強をしています。長男は、卒業後この農家を継ぐことを決めてくれました」と嬉しそうに語るアンさん。メイス家では、子どもたちに、スコップを持てるようになった5、6歳のころから家の作業を手伝わせてきたそうだ。さらに幼い頃から子牛を自分で育て、それを売ってお金にすることで、家族の“生業”を肌で体感させてきたという。

テリー・アン・ジマーマン「ソーシャルメディアを通じて、農業の素晴らしさを伝えたい」

ネブラスカ州で農畜産業に携わり、すでに4代目というテリー・アン・ジマーマンさんも、前出のメイス家の子どもたち同様、農業を手伝ったり、家畜の世話をして成長し、最終的に農畜産業に関わることに決めた若手の一人。「私は、人口300人くらいの町民みんなが農業に関わっているとても小さな町で育ちました。大学で大都市に出て、はじめて農業についての知識は”誰もが持っているものではない”ことに驚いたのです。そしてこれをきっかけに、ぜひ多くの人に農業や畜産業の素晴らしさについて知ってもらいたいと思うようになりました」と農業を自分のキャリアにすることを決めたきっかけを語ったテリーさん。

4年前大学卒業を機に地元に戻り、ネブラスカ大豆協会で大豆関連の情報教育及び普及活動に関するコミュニケー ターをすることに。「現在は、主にツイッターとフェイスブックを中心に、大豆に関わる様々な情報を発信しています。Youtubeもあるんですよ。現在フォロワーは1600人ほど。着実に少しずつフォロワーが増えてきました。ソーシャルメディアを通じて発信していることは、一般の消費者向けに景品付で大豆に関わる「トリビアクイズ」を投げかけたり、農家向けに”灌漑”の効率的な方法を伝授するといった様々な層の人たちに実際に役立つトピックをポストしています」と、大豆の普及に関わる地道な活動の様子を語ってくれた。現在ウィークデーはネブラスカ大豆協会でPRに従事しているという彼女だが、週末になるとご主人と共に家族が運営している農場を手伝うという多忙な生活を送っている。「両親は、私に“信仰”と”家族”を大切にすることを教えてくれました。そのため農作業を通じて、家族とコミュニケーションを取る時間はとても大切です。また他の仕事を持っている夫とは、普段はなかなか一緒に時間が過ごせないので、週末共同で農作業をする時間は貴重です」と語る。

「実は牛や豚が大豆の一番の消費者。アメリカン・ポークは、私たちが誇りを持って大切に育てた大豆をたくさん食べて育つんです」と熱っぽく語る彼女たち。二人のようなアメリカの女性農家の情熱こそ、アメリカン・ポークをジューシーで味わい豊かにしているのかもしれない。


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